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今ではすっかり愛猫となったニコ(上の写真)。初めて出会ったのは2004年1月12日、小雪が舞う寒い休日の夜のこと。
フリーランスのライターとして仕事がちょいと乗っていた当時、朝から重たい頭を奮い立たせながら原稿を書き続け、夕食はいつもように遅く、外へ出かけることにした。美味しいオムライスが有名な、岡崎の“グリル小宝”へと車を走らせ、平安神社近くの駐車場に車を停めた。
先に車を降りた相方(夫)が外でしゃがみ込み、誰かに話し掛けているのが見えた。お相手は痩せぽっちでうす汚れた三毛猫。駐車したての我が家のチビ車の上に飛び乗り、暖を取ろうとしていたその猫は、「ニャガニャガニャガニャガ・・・」とこちらの顔を見ながら必死で語り掛けていた。
不思議なことにその日は、車のエンジンを掛けたときから「にゃあ」という猫の声が聞こえたような気がしていた。何度も前方を確かめて発進したほどだ。そのときから確かに「猫の気配」があった。案の定、猫に出会い、こともあろうかその猫は、初めて会った我々について店まで行こうかという勢いだった。
猫をそのまま放置して、車にでも轢かれては大変だと考えた我々は、結局、お目当てのオムライスにありつくことなく、可哀想な三毛猫を家に連れ帰った。そのときのニコは「あなたたちに付いて行くことに決めました」と言わんばかりに、確信に満ちた様子で、我々のチビ車に“堂々”と乗り込んで来た。
(宮澤
千穂)
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